2016-2020 東京オリンピック 招致比較

地域行政学科 13組 13番 小山 拓良

【序論(目的)】

 2000年のオリンピックから日本はオリンピック開催のための招致活動を続けてきたが、特にここ最近の2回の東京を最終候補地としたオリンピックは、各種メディアでも大きく取り上げられ今までにない盛り上がりを見せている。そしてついに2013年の9月に行われたIOCの会議において2020年オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まった。このような情勢をうけて、なぜ日本がここまでオリンピック開催にこだわるのか興味を抱いたので、今回これを卒業論文のテーマとすることとした。本研究では、特に2016年と2020年の、東京を最終候補地とし、東京都とJOC・JPCを中心としたオリンピック招致活動の内容を明らかにしていくことを目的とする。

【各章の概要】

第1章 2016年東京オリンピック・パラリンピック招致活動
 第1章では、2016年オリンピックに向け、東京都が招致委員会を発足したきっかけをはじめとし、どのような計画で招致計画を展開してきたかについて、つぶさな計画内容、国内外への広報活動といった面から明らかにしていきながら、その結果についてまとめている。

第2章 2020年東京オリンピック・パラリンピック招致活動
 2章では、第1章と同様に2020年の招致活動の内容を明らかにしながら、2016年次とはどのような違いがあったのかについてまとめている。

【結論】

 以上までに明らかにしてきた内容から、私なりに成功と失敗にどう違いがあったのかをまとめた。私は、プレゼンテーションの違い、国内支持とその解決のために広報活動に割いたリソース、そして環境を味方につけた運の3点を最大の理由として挙げた。この要因の分析が、今後の日本のスポーツの発展につながっていくことを願う。

【主要参考文献】

・2016年オリンピック・パラリンピック競技大会 招致報告書
・2020年オリンピック・パラリンピック競技大会 立候補ファイル
・PREC STUDY REPORT SEPT/2009 vol.14
・IOC:オリンピックを動かす巨大組織 猪谷 千春(著) 2013/2 新潮社