立山の食と自然を満喫できるマルチヘルスプロモーションイベント(前半)

経済学科 24組22番 髙橋 育恵

【はじめに】

 私達後藤ゼミは、2012年12月3、4日に富山県立山町で行われた地域活性化インターカレッジコンペティションに参加した。立山町の現在の問題やPRポイントをリサーチするために、実際に私達は、2012年8月28~30日に立山町を訪れた。観光地を回ったり、舟橋貴之町長や商工観光課の方々などのお話を聞いたりした。立山町は、近年若者の人口減少や高齢化などの進行が著しく人材を誘致するための様々な活動が行われている。そこで、私達が提案したものは自然あふれる立山町の景観、特産物を活かし、地域の人々の健康面・経済面での活性化を狙った立山町の町おこしプランである。題して、「立山町の食と自然を満喫できるマルチヘルスプロモーションイベント」である。

【1. マルチヘルスプロモーションについて】

 健康的な生活環境づくりである「ヘルスプロモーション」を、スポーツという観点からだけでなく、様々な方面から地域の活性化につながる事柄を加えて私達が創り上げた概念が「マルチヘルスプロモーション」である。私達が考える「マルチヘルスプロモーション」は、3つの要素で構成されている。1つ目はスポーツ、2つ目は地域振興、3つ目は観光、これらを組み合わせて、さらなる相乗効果を狙い、考え出した概念が「マルチヘルスプロモーション」である。

【2. マルチヘルスプロモーションによる町おこしプラン】

 マルチヘルスプロモーションの1つ目の要素である「スポーツ」にあたるプランとして、地域密着型ご当地マラソンを提案した。私達が、数多くのスポーツがある中でマラソンを選んだ理由は、大きく分けて3つある。1つは、特別な道具を必要とせず、老若男女関係なく誰でも気軽に始められるスポーツということである。もう1つは、マラソンは町中を広く使うことにも利点が存在し、素晴らしい景観の町並みを走ってもらうことで、ランナーに立山町を肌で感じてもらうことができ、町の知名度を上げることができる。そしてもう1つは、町中を走るということでランナーが応援する人々から元気をもらい、また、ランナーも応援する人々に元気を与えるという効果も期待できる。2つ目の要素である「地域振興」として、物産展を基にした地域振興のお祭りを提案した。立山町には、毎年11月頃に開催されている「たてやま特産まつり」がある。この既存のイベントを発展させ、マラソン参加者にも立山の食や文化を楽しみ、知ってもらうためにも、「たてやま満喫フェスティバル」としてマラソンイベントとともに開催する。3つ目の要素は「観光」であり、スポーツと地域振興をより魅力的なものにする不可欠な要素である。立山を訪れたら立山連峰を是非見てもらいたい。肌で感じてもらいたい。立山の満天の星空や「弥陀ヶ原」、「みくりが池」などのワールドクラスの景観を見てもらいたい。立山連峰をはじめとした雄大且自然豊かな特産物を味わいながら、立山を十二分に満喫できるツアーを提案した。