明治大学野球殿堂入りの功績
~経緯と与えた影響~
28組38番 吉田 祐樹
【目的】
明治大学野球部は来年2010年で創立100周年を迎える。私自身も大学4年間、野球部に在籍した。しかし、私達が野球をできているのも、数多くのOBの方、先輩の方が積みあげてこられたものがあってこそだと思う。本研究は、その方々の中で、野球殿堂入りという名誉ある表彰をされた方に絞り、その功績などを探る。その中で、「野球」というスポーツにどのような影響を与えて来たのを明らかにし、殿堂入りを果たした明治大学OBの功績を知ることができる基礎資料とすることが、本研究の目的である。
【各章の概要】
第一章 野球殿堂
野球殿堂は、日本のプロ野球などで、顕著な活躍をした選手や監督・コーチ、また野球の発展に大きく寄与した人物に対し、その功績を称えるために1959(昭和34)年に創設された。殿堂入りというのは、財団法人野球体育博物館内に表彰掲額する人のことである。殿堂ホールは、東京都文京区の東京ドームに併設されている野球体育博物館内にあり、肖像のレリーフ(ブロンズ製胸像額)が展示してある。野球殿堂には、競技者表彰と特別表彰の2つがあり、競技者表彰では、プレーヤー部門とエキスパート部門に分けられている。
最初の野球殿堂は、1939年に野球発祥の地であるアメリカで創設された。本論では他に、カナダの野球殿堂も例に挙げて述べる。
第二章 明治大学殿堂入り
本章では明治大学出身で、殿堂入りされた方々の功績を述べる。大学時代の成績や、プロ野球での成績、また、監督や審判としての活動などを中心に調べた。
【結論】
現在、私たちは当たり前のように野球をし、観戦することができる。私も小学校の頃から野球というスポーツを続けてきて、明治大学野球部という伝統のある場所で野球を続けることができた。この伝統というのは、本論で述べた諸先輩方、また、本論には述べることのできなかった数多くの諸先輩方が、築き上げて来られたものである。このような多くの方の力がなければ、今日まで素晴らしい環境で野球を続けて来ることは、不可能だったに違いない。
伝統を引き継いでいくために、私たちができることは、その功績をたたえ、永遠に語り継いでいくことである。レリーフのように、形になるものを残し、野球体育博物館に敬意をもって展示することで人々の記憶に残すことができる。野球の発展のためにどのような功績をしてきたのかを伝え、後世に残していくことが、未来の野球の発展につながっていく。それが野球殿堂の持つ意義である。
【参考文献】
財団法人野球体育博物館 「野球殿堂1959-2009」 2009年 株式会社ベースボール・マガジン社
駿台倶楽部 「明治大学野球部史 第一巻」 1974年 駿台倶楽部
駿台倶楽部 「明治大学野球部史 第二巻」 1986年 駿台倶楽部