箱根駅伝制覇への道
政治学科 9組24番 本多 直道
【序論(目的)】
テレビで幾多の感動を生んできた箱根駅伝。その感動を生んできたのは、プレッシャーや辛さに勝ってきた選手達の頑張りがあったからこそであると私は考える。実際のコースがどれほど険しく、長く感じるのか、生の写真やコメントを通じて、周りに伝えていくことが課題であると感じている。私のような一般人でも箱根駅伝を走破することができることをこのレポートを通じて伝えている。
【各章の概要】
第1章 走破への計画
箱根駅伝のコースは東京都千代田区大手町・読売新聞社前から、神奈川県箱根町・芦ノ湖までの往復で、往路108km、復路109.9km、計217.9kmである。このコースを9日間かけて走破する計画。一般的には3日目5区の山上り、6日目8区の遊行寺の坂などが難所として知られている。そして箱根駅伝の区間はそれぞれ異なる特徴を持っている。その特徴を捉えて、より楽しく箱根駅伝を走破できるように、各区間のチェックポイントについて見ている。
第2章 走破レポート
実際に走ったコースを写真と共に見ていき、その臨場感や現場の雰囲気を伝えている。各コースにそれぞれ特徴があり、実際に走ってみると1章で見たチェックポイントでは語り切れない程の魅力や難所が隠されていた。特に最も箱根駅伝で注目を浴びるのが5区である。今まで走ってきたコースの中で最も辛く、テレビ越しに見てきたランナー達の凄さを実感することができた。ゴールした直後に見える芦ノ湖の広さに心も洗われた気がした。どのコースを走ったときよりも達成感を味わうことができた。
【結論】
10月31日に箱根駅伝を走り始めてから約1ヶ月、遂に10区間を走破することができた。1日1区間毎(初日を除く)の走りであったが、走る当日は苦しいのが分かっていたので、現場に行くのが苦痛であった。行く度に約20kmを走り、翌日には筋肉痛に襲われ、この1ヶ月は、大学生活の中で最も身体を酷使した1ヶ月であったと思う。
しかし、実際に走る中で最高の景色を眺めることができたときや、走りを積み重ねることで自分の体力の変化を感じることができたときは、この挑戦にやりがいを感じている自分に気づくことができた。1区間を走り終えたとき、正月にテレビで見ていた箱根駅伝の映像が脳裏に浮かんでくることが多々あった。必死に歯を食いしばりながら、自分の大学の襷を仲間につなぐ姿が区間毎のゴール地点でイメージできた。私も走りながら、妥協してしまいそうになることもあったが、その映像をイメージしながら、また共に10区間走ってきた2人と鼓舞しあって必死に走り抜けてきた。
5区の山上りや2区の権太坂など難所と言われているコースに直に触れて、箱根駅伝ランナーの凄さをひしひしと感じた。正直、この挑戦を決断したことに後悔しかけたときもあったが、実際10区間を走り切ってみると、この大学生活では味わうことのなかった達成感を感じることができた。命懸けで闘っている箱根駅伝ランナーの気持ちに少しは触れることができて、自分自身も辛いことから逃げず、地道に目標に向かって努力することができたので、この経験は社会人になっても活きてくるものだと感じた。
今年の箱根駅伝、残念ながら明治大学は7位に終わったが、9区10区で倒れそうになりながらも襷をつなぐランナーの姿に感動した。実際にあのコースがどれ程辛いか分かっているので、タイムは悪くても自分の全力を出し切ったランナーにエールを送りたいと思う。
最後になるが、今の後輩にも何かこのような挑戦をしてもらい、私達が味わった様な達成感を味わってもらいたい。そして私自身もこれから社会に出ても目標を持ち続けて生活していこうと思った。