箱根駅伝とその単独走破
経済学科 25組32番 森下 樹生
【序論(目的)】
日本のお正月の風物詩としても有名な箱根駅伝。この箱根駅伝の単独走破を卒業論文のテーマに設定したことには大きく二つの理由がある。一つ目が箱根駅伝とランニングに関する個人的な興味関心である。箱根駅伝に関しては毎年家族そろって1月2日、3日はテレビでの観戦が恒例行事になっているほどのファンであり、個人的にも中学時代には駅伝部に所属していた。二つ目がこの卒業論文制作にあたる時期である。単独走破という一見無謀な試みにチャレンジできるのも時間と体力のある今しかないと考えた。実際に全ての区間を一人で走破した選手、ましてや私のようなファンは数多くないと思う。単独走破したからこそ実感した箱根駅伝の「リアル」を伝えることを意義、目的とする。
【各章の概要】
第一章走破計画:
走破にあたってのスケジュールの検討
各区間におけるチェックポイントの選定
準備物と注意点の確認
第二章 走破レポート:
第一章で作成した計画に基づいて走り、写真付きでレポートを作成
実際に走破したからこそ気付けた点を中心にまとめる
【結論】
今回箱根駅伝10区間単独走破に挑戦し、箱根駅伝という大会の大きさを実感できた。毎年のようにこの大会を見ていると、ランナー達が純粋にその速さを競うことが当然のことのように感じられるが、国道を規制し、ランナーを先導し、観客の誘導を行うなど多くの人々が関わったうえでこの大会は成立しているのである。ただテレビを通して観戦していたこれまで、一度たりともそのようなことを考えたことはなかった。これはある意味で単独走破したからこそ知り得た箱根駅伝の「リアル」と言える。
加えてランナー達の偉大さを改めて実感できた。当然ではあるが、私のような一般的な大学生にとっては20km以上の距離を走ることは肉体的にも精神的にも想像を絶するほど過酷であった。同じ大学生である彼らの走りをこれからは尊敬の眼差しで見つめることになるだろう。
この単独走破に取り組み始めた当初は、正直このテーマに取り組んだことを後悔した。しかし今全区間を走り終えて、とても貴重な経験ができたと感じている。そしてこれは社会に出てからも、決して忘れられないものになると思う。