明治大学の歴史と全キャンパスを巡る85km走破

政治学科 6組4番 今井 大幹

【序論(目的)】

 明治大学は1881年の創立以来、日本の近代化に多くの功績を残してきた幾多の人材を輩出している。そして、2011年、創立130周年を迎えた。全国に名を知られている明治大学の長い歴史に触れることで、明治大学全体を多くの人に知ってもらい、また、私自身も今年卒業する身として、母校にさらなる誇りを持ちたいと考えている。また、当ゼミの4期生の先輩が「箱根駅伝全区間走破」という偉業を成し遂げ、その先輩達からの「5期生にも何かやって欲しい」という思いに応えると共に、スポーツ文化研究と明治大学を結びつけ、全キャンパスを巡るマラソンを決心した。

【各章の概要】

第1章 明治大学の歴史
 明治大学が1881年に創立してから現在までの歴史をまとめている。元々、法律学校であった明治大学が「大学」として自立するまでの苦闘と努力、現在は存在しない夜間部や短期大学について詳しく述べた。

第2章 全キャンパス走破
 全キャンパス走破スケジュールは、まず東京都杉並区にある明治大学和泉キャンパスをスタートとする。そして、東京都千代田区神田駿河台にある明治大学駿河台キャンパス、東京都中野区中野にある明治大学中野キャンパス、東京都日野市旧多摩テック跡地に作られる予定の明治大学南多摩キャンパス、神奈川県川崎市多摩区にある明治大学生田キャンパスを経由して、スタート地点の和泉校舎に戻ってきてゴールとなる。距離としては約85kmで、実施日は2013年7月29日である。5区間に分け、それぞれ走破レポートをまとめている。

【結論】

 今、我々がいるのは世界は、国や民族、考え方が違う人々が共生する。そこで、多様な主張に耳を傾け、相手の人権を尊重した上で、自分の主張、提案をすることが大切になる。ここに重なるのが1881年から続く明治大学の建学の精神「権利自由、独立自治」である。人々が互いに権利や自由、つまり基本的人権や多様性を認めながら、自立した個人として目の前の課題を積極的に解決していく。130年も前に生まれた理念でありながら、この精神はいまあるべきグローバル社会の原理を示唆していると思う。この建学の精神をもとに明治大学は、時代をリードし、真の国際人を育て輩出するであろう。
 また、全キャンパス走破については、言葉では表現できないほどの感動があった。私は、高校まで野球部に所属し、毎日部活に打ち込み、体を鍛えていた。だが、大学に入学してからは野球サークルに所属はするものの、週に2日、2時間という数少ない運動量で大学生活を過ごしてきた。そのため、1日で約85km走るということは物凄い難関であり、相当な準備が必要であった。目標に向かって長期間努力したことは、大学生活の中では一切なかったため、いい刺激になったと共に、目標達成できたことが何よりも嬉しかった。「やればできる」を実感できた挑戦であった。そして何よりも、共に5キャンパス、85kmを走り切った3人(補佐役を含め)に感謝したい。挑戦することの大切さと仲間の大切さを改めて実感した挑戦であった。

【主要参考文献】

明治大学広報課 総合案内明治大学 1982年
明治大学広報部 総合案内明治大学 1993年