中世ヨーロッパのフットボールの歴史

政治学科 7組27番 橋口 敬生

【序論】

 私は小学校1年からラグビーを始め、16年間ラグビーを続けてきた。初めてラグビーの歴史に触れたのが大学3年時のスポーツ文化論という授業がきっかけ、ラグビーの起源や原型がどういったものなのか、どのような社会情勢の中でどのような位置づけで発展していったのか、フットボールからラグビーへと、どのようにしてなっていったのか興味を持った。2019年にはラグビーワールドカップの日本開催が決定した。2016年のリオ五輪では7人制ラグビーが採用され、更に2020年には東京五輪の開催が決定し国内外問わず、これからさらに注目され関心が高まるラグビーについて深く学びたいと思い、ラグビーの前身であるフットボールの歴史について研究しようと考えた。

【各章の概要】

第1章 フットボールの歴史
 第1章ではフットボールになる前の民族ゲームと呼ばれていたものからフットボールに成り立つまでを見ていく。

第2章 文芸復興期のフットボール
 第2章ではフットボール(蹴球)が国に幾度となく禁止され、死者が出るほど危険にも関わらず、民衆の中に根強い人気があったかが見ていける。

第3章 産業革命期
 第3章では産業革命というヨーロッパでは激動の時代背景の中フットボールからラグビーへとどのようにして変わっていったかが見ることができる。

【結論】

 これまでみてきたように、民俗フットボールの発展と衰退、フットボールとパブリック・スクールの関係の背景には、囲い込みや産業革命による社会の変化、それによって生み出された階級間の対立が存在しそれらが密接にからみ合っており、フットボールの歴史は英国社会を映し出す重要ものの一つだったといえる。
 スポーツとも呼べなかったフットボールが上記で記したように社会情勢にまで影響を与えてきたものが、トーマス・アーノルドという一人の男によって、ラグビーとなり今ではオリンピック競技にまでなった。その原型であるフットボールの深い歴史に触れることでこれからラグビーの観方が変わって、これから更に注目し、ラグビーがより発展することに期待したいと思う。